2004年08月15日

「1本の鉛筆」から

 8月15日はお盆。そして終戦記念日。いずれも亡くなった人を弔う日である。
 平和を願い戦争反対が声高らかに叫ばれるのも、この日である。この日、集会を開いたり街を行進して反戦のメッセージがTVから伝えられてくる。
 でも、これって声高らかに言われなっくても
「平和反対。戦争賛成」などと思っている人なんていゃあしない。
 だから、セレモニー化しパターン化たいわゆる「運動」を見たり聞いたりしても
「ホント おっしゃるとおりデス」と感服し納得するものの、それに心を動かされることは少ない。
 それより私は、吉永小百合の「原爆詩」の朗読や森山良子の「さとうきび畑」の歌を聴いたときの方が、
「ウーン 戦争って イヤだ!!!!」という思いを強くするのである。
 この二つはよく知られていることだが、私が心を動かされものが、もうひとつある。それは美空ひばりが歌った反戦歌「1本の鉛筆」であうる。
「エッ! 美空ひばりが反戦歌?」 と思われるかもしれないが、ひばりはこの歌をとっても大切にしていたという。
 私がこの歌を初めて聴いたのは、私が1992年大阪のIMPホールで開かれた「第6回消しゴムコンサート」を聴きに行った時である。このコンサートは
「この世になかったらいいなと願うものを、それぞれ手に持った意識の消しゴムでゴシゴシ消してしまおう」という趣旨で湯川れい子が主催したイベントである。
 この日は「明日からでは遅すぎる」というテーマでパネルディスカッション、次に幾つかのグループのアコースイックコンサートがあり、その中で、たしかEPOだったと思うがこの歌を歌い、それを聴いて私はホロホロと心に涙!!!してしまった。
 そしてその時、この歌は、美空ひばりが1974年第1回広島平和音楽祭で歌ったと聞いてびっくりしたものである。私は知らなかったが、以来、多くの歌手が反戦歌として歌っているそうである。
 平和音楽祭で美空ひばりが歌うために作られたこの歌は、作詞が松山善三、作曲は佐藤勝。
 私は 演歌や歌謡曲をあまり聴くほうではないし、ひばりのファンでもない。でも、その後、TVで何度か美空ひばりがこの曲を歌っているのを聞いて、最初に聴いたとき以上に、ホロホロのホロホロのホロホロと心に涙した次第である。
 この曲は、美空ひばりのアルバムの中に収録されているが、インターネットで「広島平和音楽祭」を検索すると、歌詞カードとともに、メロデーが流れるようになっている。
 この歌詞は次の通りであるが、詩だけではこの歌の良さは分からない。ひばりの声をとおすと、この歌の持つ重みが伝わってくる。戦争反対と声高らかに叫ぶ訳ではないが、戦争はイヤだという切ない彼女の訴えが心をふるわし、伝わってくるのである。
 せめてこのメロデーを聴きながら、この詩を口づさんでいただけたらと思う。

1本の鉛筆

1 
あなたに 聞いてもらいたい あなたに 読んでもらいたい
あなたに 歌ってもらいたい あなたに 信じてもらいたい
一本の鉛筆があれば     私は あなたへの愛を書く
一本の鉛筆があれば     戦争はいやだと 私は書く 


あなたに 愛をおくりたい   あなたに 夢をおくりたい
あなたに 春をおくりたい   あなたに 世界をおくりたい
一枚のザラ紙があれば    私は 子供が欲しいと書く
一枚のザラ紙があれば    あなたを帰してと 私は書く
一本の鉛筆があれば     八月六日の朝と書く
一本の鉛筆があれば     人間のいのちと 私は書く

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2004年08月01日

夏だ ビールだ ‐‐‐ なら良いのだけれど

 夏が来た!!! と喜ぶのは若い人達である。燃えるような夏を待ち焦がれていたあの頃はとうに過ぎ去り、夏になったばかりなのに、秋が恋しく思える年代になってしまった。
 それに 夏といえばビールで乾杯!!! ということになる訳だが、私はまるでアルコールに弱く、ビールはグラス半分が許容量。ビールなんて飲めばまるでせんじ薬。日本酒は腐った水を飲むようで匂いを嗅いだだけでムットするし、ウイスキイはピリピリ唐辛子入りの水。
 大体、ビールのTVコマーシャルを見ると
「コクがあってキレがある」なんて叫んでいるが、私にはどういう意味なのかまったく理解できない。「コクとはどういう味か。キレとはどういうことをいうのか」と酒飲み人に聞いても、はなはだ合理的な説明に欠ける。きっと、酒飲み人はコマーシャルに惑わされて、ムードで飲んでいるにちがいない。
 それでも、許容量内に飲むのであれば、こんな私でも素敵気分となるのである。周りにいる女性はすべて美人となって、私の心はピンク色に染まり、たちまち世の中バラ色に輝いてみえる。 
 しかし、許容量以上に飲むと頭の中で除夜でもないのに鐘がなり、フラれたのでもないのに胸がムカつき、食べたばかりなのに折角のご馳走を戻してしまう。ケチな私としては残念やるかたない。
 そりゃ、私としては酔っ払って、あることないこと口走り、女性にセクハラまがいのことをして、翌日
「エッツ、そんなことしたの? まったく覚えていない。ごめん、ごめん。ウヒヒヒ」と笑って誤魔化してみたいと思っているが、世の中とかくままならぬ。
 でも、あやまってすむ位ならご愛嬌である。ジョークにいわく
「君はいっさい酒を飲まないそうだが、体質的に無理なのかね」
「いいえ。初めて飲んだとき、生涯の大失敗をしてしまいまして。それ以来、外では禁酒してるんです」
「ふーん、どんなへまをやったんだね?」
「酔いが醒めたら、結婚してたんですよ」

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