2006年11月15日

ヘトヘトのヘトへトのヘトヘトだけれど・・・

 空気に触ったこと ありますか
 川の匂いを嗅いだこと ありますか
 森の声を聴いたこと ありますか
 闇を見たこと ありますか
 大地の味を知っていますか

 あなたは地球を感じていますか
 あなたは宇宙を忘れていませんか

     富良野自然塾長 倉本 聰

 
そう、そういう訳で、男性2人と女性1人のパーティに同行して、南九州の霧島山系・韓国岳から新燃岳に縦走してきました。 
 同行した女性は、勿論、かわいさいっぱい。私と手に手をとって・・・と、云いたいところであるが残念。男性2人は甥っ子で、女性は甥っ子の嫁さん。
「どう? 一緒に登らない」と誘ってくれたものの、心の中では
「ウーン、おじさんといっても、オジーサン寸前だもんね。登れるかしら」と、疑惑の眼差し。
 東京にいる時は「目黒ハイキングクラブ」に所属してシコシコ登っていたものの、なんたってもうトシ。九州に帰って来てからは「歩こう会」に格落ちして平地スタスタばかり。もう7年も山に登っていない。不安いっぱいなれど、3人とも、槍穂高はスイスイという超ベテランではある。あなたまかせが大好きな私は、
「行くいく」と答えたのはいうまでもない。
 北九州市を10月29日5時に車で出発。九州縦貫道をブッ飛ばし、登山口である「えびの高原」に着いたのが11時。火山帯だから、石ころゴロゴロ。落ち葉の絨毯を踏みしめながら歩くのが得意なのに、歩き難くいことおびただしい。ゴロゴロ石によろめいて、横を歩くかわいさいっぱいの甥っ子の嫁さんに抱き付きそうになるが、後ろに旦那がついているので、グッと踏みとどまる。ウーン、残念。
 硫黄山の麓を硫黄の匂いをかぎながら、紅葉はいまいちだけれどミヤマキリシマやススキの群生の中を登り、お昼過ぎには無事韓国岳(1699m)に到着。登り始めの時は曇り空なれど、雲が切れて霧島山系スッポンポンの丸見え。一望千里!!!
 これって、日頃の私の行いが良いためである。念のために申し添えると、山行での天気のよしあしは、天気が良いときは私の日頃の行いが良いため、天気が悪い時は、同行の連中の日頃の行いが悪いため、ということになっている。
 ここで、南九州第1級と称される素敵な景観をおかずに昼飯。コンビニの弁当なれどウメー。コンビニなんてバカにしてはいけない。なんたって、おかずが最高。
 そこから、獅子戸岳(1429m)・新燃岳(1420m)・中岳(1332m)を経由して高千穂河原に下りる計画。一見、縦走風なので尾根歩きで下山すると思ったところが、これがコンコンチキの大間違い。3つの山の、それもガレ場の登山道を下ったと思ったら又登ったりと、まるで、3つの山を登った気分。
 韓国岳までは、まだ、ヘトヘトまでいかずにヘトどまり。これなら下山は大丈夫と安心していたところ、登ったり下ったりとまるっきり経済性無視。獅子戸岳ではヘトヘト、新燃岳ではヘトヘトのヘト、中岳ではヘトヘトのヘトヘト、高千穂河原の寸前でヘトヘトのヘトヘトのヘトヘトの極致。
 秋空、くっきりそそり立つ高千穂峰を見ながらの縦走だから、素敵コースと言えるものの、トシは取りたくないもので、私の登山暦では最高のヘトヘト新記録を樹立!!! 
 バンザイ、バンザイ!!! ウン、これって、勿論ヘトヘト新記録樹立に対する万歳ではなくって、あなたまかせだけれど、無事下山できたことに対する万歳である。
 でも、下山して泊まった霧島温泉の150,000㎡の敷地に建つ「旅行人山荘」は最高。なんたって、3戸の貸切の露天風呂が、ホテルとは離れた林の中にポツンと建っている。
 立ち入り禁止になっている木立の中の露天風呂って最高。情緒いっぱいなのに、なんと一緒に風呂に入っているのは野郎。これがムチムチプリンの若き女性だったら・・・なんてことは、これっぽちも考えたことはない。本当である。本人が言っているのだから間違いない。
 でも、身も心も、ヘトヘトとヘトヘトのヘトヘトから開放されて、すっきり爽やか。倉本聰の世界を堪能した一日でした。

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2006年11月01日

気分は最低

 私、爽やかな秋だというのに機嫌が悪い。生粋のジャイアンツファンである私は、4月15日のこのコラムで「気分は最高」と、この世の春を謳歌したというのに、いつのまにか「ゴーゴー ジャイアンツ」が「マケマケ ジャイアンツ」に変身してしまった。
 こんな信じられないようなことが起こるなんて、ホント、人生は不可解なことに満ち溢れている。
 かくして、私の今年のプロ野球シリーズは早々と5月で閉幕。以来、目をつぶって新聞のスポーツ欄の頁はめくることにしているし、TVのスポーツニュースの時間になったら、オシッコに行ったり、新聞を読み直ししたりして忙しいたらありゃしない。
 でも「気分は最高」のコラムに書いたとおり、私はジャイアンツの負けた試合のTV中継など1度も見ていないのだから、我が愛するジャイアンツは依然として「栄光のジャイアンツ」のままである。
 我が家は先祖伝来の由緒あるジャイアンツファンなので、負けたからと言って
「このジャイアンツのアホ、バカ!!!」なんてことは、いくら心で思っていても・・・ン? 訂正、チラッとも思ったりしたことはないので、外のチームに鞍替えするなんて厚顔無恥なことをする訳がない。
 でも、ジャイアンツの出ない日本シリーズなんて・・・そんな、あってはならないことが起こる時代になってしまったけれど、来年からセリーグでも上位3位のチームは、うまくいけば日本シリーズに出ることが出来るようになるらしい。
 だから、シッチャカメッチャカに力いっぱい戦って、やっと1位になれたと思っても、マアマアの戦いをして3位になったチームが、要領よく短期決戦で勝ち進めば日本一になれるのである。
 でも、こんなバカな話ってある?
 私は、我が愛するジャイアンツが3位だったのに、日本シリーズで日本一になったと言っても、ちっとも、うれしくない。3位のままで結構。選手も、3位の成績しか残せなかったのだから、納得するはずである。
 反対に、悪戦苦闘してリーグ優勝を遂げても、日本シリーズに出場出来なかったチ-ムの選手たちは可哀想。我がニッポンは、努力すれば報われる国のはずだったけれど、どうも、アメリカ流となって、努力は評価の対象にならず、結果良ければ全てよしの「結果オンリー」の国になったようである。
 1年間かかって挙げた成果を無視するなどという、そんな発想が出てくるっていうのは、これって、工場で汗水流して一生懸命働いている人たちが無視され、コンピューターをこき使って儲けることが出来る人たちが脚光を浴びるという風潮が強くなったせいかもしれぬ。 
 日本人の大半は、体に汗をかいて働く人である。額に汗をかいて働く人は、ほんの1部の人であろう。ニッポンは、身体に汗をする人たちに支えられているのに、ああそれなのに、そんな人を、ないがしろにするような国にどうしてなったの?
 それに、ジャイアンツどうして負けるの? 
 私、新聞のスポーツ欄をしみじみ読みたい。

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